野球のグローブっていろんな種類がありますよね。
スポーツショップに行っても、種類が豊富で何を選べば良いのか迷ってしまって結局買わずに帰ってきた…という経験ありませんか?
グローブって結構高くて、軟式用でも1〜3万、硬式用では5万以上するものもあります。
ずっと使うものだから慎重に選びたいものです。
この記事では
- ポジション別グローブの種類と特徴
- ポジションに合っていないグローブをつけたらどうなる?
- タイプ別!グローブ選びのポイント
をご紹介します。
少年野球から草野球まで野球漬けだった私が説明していきます。
「グローブの種類なんか知っているよ!一体何を選べば良いだよ!」
って人はタイプ別グローブ選びのポイントだけを読んでいただければと思います。
ポジション別!グローブの種類と特徴
守るポジションによって、グローブの形状が違います。
特にファーストミットやキャッチャーミットは野手のグローブとは全然違います。
また、内野手と外野手でもグローブの長さや深さが違います。
ポジション別のグローブの特徴をご紹介していきます。
ピッチャー用
ピッチャー用のグローブの特徴は下記の通り
- グローブの隙間からボールが見えにくくなっている
- 指カバーが付いている
- 大きめと小さめ2種類ある
投手が一番相手に知られたくないことってなんだかわかりますか?
- 次に投げる玉を見破られること
- 投げるときのクセを見破られること
投げるボールとピッチャー独自のクセがわかったら、相手チームはかなり有利になりますよね。
ピッチャー用グローブは見破られない工夫がされています。
人差し指と親指のアミアミ(専門用語でウェブという)に隙間がありません。
ウェブの編み方もいろいろありますが、ピッチャー用のグローブのウェブはすべて塞がっています。
これでボールを握った手が隠れるということですね。
また、ピンチの時にピッチャーキャッチャーがグローブで口を隠して作戦会議していますよね?
このときもピッチャー用グローブは口元を隠すのにちょうど良いですね。
そして、人差し指のところにカバーがしてありますね?
本人でも気づかない人差し指の小さな癖…これを隠す役割をしているんです。
- カーブを投げるときに人差し指が少し上がる…
- ピンチのときに人差し指を外にだしてします…
んな些細なクセであっても相手チームは見抜いてしまうかもしれません。
またピッチャーライナーが飛んできたときに指をカバーする役割もしています。
キャッチャーミット
キャッチャーミットの特徴は下記の通り
- 見た目一髪でわかる
- 縦型と横型がある
野球の知識がちょっとでもある人はキャッチャーミットと言われてどんな形なのか想像がつくでしょう。
投手の球を受けるので、ミットは分厚いです。
また、見た目ではわかりづらいですが『縦型』『横型』の2種類にわけることができます。
どんな違いがあるのかといいますと、
- 縦型→ポケットの位置が中央寄り ポケットが深め 捕球重視
- 横型→ポケットの位置が親指寄り ポケットが浅め 送球重視
縦型グローブの方がキャッチングしたときに「バッシーーーン」と気持ちい音が鳴ります。
また、鉾型グローブの方がポケットが浅いため、すぐにボールを掴むことができ、すぐに送球することができます。
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ファーストミット
ファーストミットの特徴は下記の通り
- ボールを取ることにに専念された形
- 取ったボールをこぼしにくい構造
- めっちゃ撮りやすい
ファーストのポジションは内野ですが、ミットは外野手並に長いです。
ファーストはコンマ1秒でアウトセーフが決まるので、少しでも早くボールをキャッチする必要があります。
したがって少しでもボールを早くキャッチするために長く設計しています。
また、グローブは人差し指から小指までの4本の指を分けて入れますが、ファーストミットは4本の指を一体にして入れます。
僕は中学時代にファーストを守ることがありましたが、ファーストミットは一番取りやすくて好きでしたね。
外野を守っているときもファーストミット使いたい…と思うくらいでした。
セカンド用
内野手用のグローブの中でセカンド用が一番小さいです。
「6−4−3」「5−4−3」などのゲッツーのときにすぐにファーストに投げないといけません。
ボールをすぐに握れるようグローブ ぼ大きさは小さく、ポケットは浅く設計されています。
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ショート用
ショート用のグローブは、セカンド用のグローブよりちょっと大きいくらいです。
ショートは鋭い打球が来ることが多いのでセカンド用よりちょっと大きいのでしょう。
内野手のオールラウンド用と思ってもらってOKです。
ぶっちゃけ、ショートだからショート用のグローブじゃないとダメ!
ということはありません。
自分のジャストサイズのグローブを使えばいいかなと思います。
サード用
サード用のグローブはショート用よりもう一回り大きいものになります。
大きさで言えば下記の通りです。
サード用>ショート用>セカンド用
サードはめっちゃ早い打球が飛んでくることがあるので、キャッチというより掴むという感じになります。
また、ポケットが浅いと、早い打球を「掴んだ」場合、手がめっちゃしびれます。
サード強襲の打球とかだとマジで痛いです。
なので、ポケットは浅いより深い方がいいのです。
ポケットを深くすると自然にグローブの大きさは大きくなりますもんね。
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内野手全般用
内野手全般用のグローブはショート用のグローブと思ってもらってOKです。
ぶっちゃけ、ショート用のグローブでサードを守る人もいますし、セカンド用のグローブでショートを守る人もいます。
要するに「合うか合わないか」ですね。
ポジション用のグローブにこだわる必要はありません。
しっくりくるグローブを選びましょう。
外野手用
外野手用のグローブの特徴は「長い」。
他のグローブより圧倒的に長いです。
理由は、ギリギリのフライをキャッチするためです。
外野手は守備範囲も広く、ボールを後ろにそらしてしまったら確実に長打コースになり、スリーベースヒットやランニングホームランになってしまいます。
あと少しのボールをキャッチできるために長めに設計されています。
オールラウンド
どこの守備でも使えるほどよい大きさのグローブです。
本当に特徴もなく、ザ・グローブって感じ。
- まだポジションが決まっていない
- 野球を始めたばかりの人
という人におすすめです。
小学校とか中学校はオールラウンドのグローブをつけている子供達が多いイメージです。
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ポジションに合っていないグローブをつけたらどうなる?
では、ポジションに合っていないグローブをつけてしまったらどうなるのでしょうか。
まず前提として、
「どのポジションのグローブをつけてもボールはキャッチできる」
これです。
「弘法筆を択ばず」と言いますか…キャッチングが上手い人は外野手用のグローブでも内野を守ることができます。
ただ、100%の実力を発揮できない時もある。
ということです。
一つずつ見ていきましょう。
外野手が内野手用のグローブをつけたらどうなる?
外野手が内野手用のグローブをつけたらどうなるかというと、
- あと一歩のところでボールがキャッチできない
- ゴロをトンネルしてしまう
- 鋭いライナーの打球を取ったら痛い
内野手用のグローブは小さいのであと一歩で届くフライが届かないってこともあります。
実際、この立場になってみたら結構後悔するかもしれませんね。
プロが使う球場とかはグラウンドや芝生が整備されていますが、それ以外は整備されていると言ってもグラン運度は凸凹しています。
外野に飛んでくるゴロって結構イレギュラーバウンドするんですよね。
外野手がゴロを取る時ってグローブを地面すれすれまで下げて、多少のイレギュラーバウンドにも対応できるようにしているんです。
もし、内野手用のグローブだと、少しのイレギュラーでもボールを取りこぼしたり、最悪後ろに抜けていってしまうかもしれません。
内野手用にグローブはポケットが浅いです。
なので、鋭い打球をキャッチしたら手が痛くなるかも。
グローブの土手なんかでキャッチしてしまったら、手がジンジンして後悔すると思います。
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内野手が外野手用のグローブをつけたらどうなる?

内野手が外野手用のグローブをつけたら、ボールをファンブルしやすくなると思います。
ファンブルとは「ボールを取りこぼす」という」意味です。
外野手用のグローブはポケットが深く、取って素早く投げるという動作には向いてないですね。
なので、投げる動作で、ボールの握りが悪く、握り直してしまうことになるかも…
そうなれば、投げるまでの動作が一つ増え、アウトになるはずだったのがセーフになるかもしれません。
また、内野手用のグローブに比べ、重いためキャッチングの素早さも損なわれるかもしれません。
ただ、外野手用のグローブを使えば、ジャンピングキャッチやスライディングキャッチの時にあとちょっとのボールに手が届くかもしれません。
ピッチャーが内野手・外野手用のグローブをつけたらどうなる?

ピッチャー用のグローブは、ボールの握りがわからないようにウェブ(親指と人差し指の間のアミアミ)がすべて塞がっています。
内野手用や外野手用のグローブはウェブに隙間があるデザインが多いです。
ウェブに隙間があったら、ピッチャーのボールの握り方がわかってしまいます。
ということは、投げる球種がわかってしまうということです。
これはピッチャーにとっては致命傷。
でも、バッターには見えないんじゃね?って思うっかもしれませんが、バッターに教えることは可能です。
- ファースト・サードコーチャーが次投げるボールを見る
- コーチャーがサイン(腕を組んだらストレート、立ち位置の重心を左にしたらカーブ、など)
- バッターがチラ見して、次投げる球がわかる
という感じで、ランナーコーチャーとバッターでサインを作っておけば、次投げる球がわかってしまいます。
ピッチャーの球種がわかるって怖いですよね…
以前、高校野球でもサインを盗んだとかで問題がありましたね…
なので、ピッチャーは相手に球種がバレないためにもウェブが塞がっているものを使いましょう。
外野手がファーストミットをつけたらどうなる?
これはアリだと思います。
キャッチングに特化したファーストミットは、外野手にとっては非常に使いやすいと思います。
僕は中・高と外野を守ることもあって、グローブ忘れてファーストミットを使ったことがありました。
めっちゃ取りやすかったですね。
また、たまぁぁぁ〜〜にフライを取る時にファンブルすることもあるでしょう。
日本代表のT岡田みたいに…あれは野球をやっている人からしたら本当に恥ずかしいことなんですよね。
「猿も木から落ちる」では済まされないくらい!
ですが、ファーストミットだとしっかりキャッチできてエラーはほぼないのかな?と思います。
外野手がファーストミットを使うのは正直ありだと思います。
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タイプ別!グローブ選びのポイント
ポジション別のグローブの特徴を紹介していきました。
じゃぁどれを選んだらいいんだよ!
という方向けにどれを選んだらいいのかお伝えします。
- これから野球を始めようとする人
- 内野だけどポジションが決まってない人
に向けてお話ししていきます。
ぶっちゃけ、キャッチャーミットやファーストミットはチームで一つは持っているので、個人で買う必要はないのかなぁ?
と思っています。
これから野球を始めようとする人
これから野球を始めようとする人!
小学生・中学生・高校生・社会人。
すべての年代の野球初心者にお話ししたいんですが、初めてグローブを買う時は、
オールラウンドを買うべきだと思います。
そして、絶対に一度はスポーツ店に足を運んで実際に触ってみた方がいいです。
もう一度言います。
どの年代でも初めて野球を始める方はオールラウンドのグローブを買うべきです。
「俺は絶対外野を守りたい!」
「カープの菊池みたいにセカンドで忍者みたいになるんだ」
と高い目標を持つことは素晴らしいことです。
ただ、野球を始めると、
「あれ?自分このポジションの方が向いてるんじゃない?」
って思う時がくるかもしれません。
こればっかりはやってみないとわかりません。
そして、グローブも初めからお金をかけずに、ちょっとグレードを下げて安いものを買った方がいいと思います。
野球を経験して、ポジションが新たに決まって新しいグローブを買った方がやる気もアップしますよね!
内野を守っているけど、ポジションが決まってない人
「内野手だけどポジションが決まっていない」
「サードとファーストを守らされる」
プロ野球の世界だと、セカンドは菊池(カープ)、ショートは京田(中日)みたいにポジションが決まっています。
しかし、中・高・社会人だと、ポジションが決まらないチームも多いです。
ピッチャー交代で守備位置が変わるなんてよくあることですね。
内野手だけど、ポジションが決まっていないのであれば、内野手用オールラウンドのグローブが無難ですね。
また、同じチームにセカンド用やサード用のグローブを持っている人がいたら貸してもらって、自分に合うグローブを見つけてみるのもいいですね!
ぶっちゃけ二三遊は内野手全般で代用可能
ぶっちゃけ二三遊間は内野手用のグローブであればどれでもOKかな?
と思います。
サード用のグローブをつけてセカンドを守っている人もいますし、逆もしかりです。
まぁグローブの種類にこだわるよりも自分が使いやすい型を作っていくことが大切だと思います。
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キャッチャーミットやファーストミットはチームに一つは持っている
キャッチャーミットやファーストミットは各チームで持っていることがほとんどです。
まずはチームが所持しているミットを使ってみることをおすすめします。
ですが、みんなが使っているから、型が崩れていたり、ポケットがしっかりできていなかったりしてあなたの手に合わないかもしれません。
その場合、チームの監督に相談して部費でミットを買うこともできるでしょう。
キャッチャーミットやファーストミットは他のグローブに比べて価格が高いです。
し、ミットを買うお金が惜しいのであれば、監督に相談してみるのもありでしょう。
まとめ
ポジション別のグローブの種類と特徴をご紹介しました。
ポジションによって、グローブの大きさや用途が違います。
グローブは決して安い買い物ではないので、自分にあったグローブを新調に選びましょう。