- 「キャッチャーって右利きの人しかいないよね…」
- 「左利きのキャッチャーっているの?」
- 「左利きだけどキャッチャーがしたい!」
左利きのキャッチャーってなかなかみる機会がないですよね。この記事では
- 左利きのキャッチャーはいるのか
- 左利きのキャッチャーのデメリット
- 左利きのキャッチャーのメリットはあるのか
について解説していきます。
小学校から12年間野球を続け、草野球もやっている僕が、自分の経験を踏まえ解説していきます。
目次
左利きのキャッチャーはいるのか?
左利きのキャッチャーは全国の小・中・高で探せばいると思います。
ただ、圧倒的に左利きのキャッチャーは少ないでしょう。
- 左利きのキャッチャーミットが存在するのか
- プロ野球や高校野球で左利きのキャッチャーはいるのか
について説明していきます。それではいってみましょう。
左利き用のキャッチャーミットは存在する?
左利き用のキャッチャーミットは存在します。
大手通販サイトでは軟式と硬式両方とも販売されています。
また、スポーツ量販店でも左利きキャッチャーミットは棚に並んでいます。
ですが、左利き用のキャッチャーミットは右利きに比べ種類は少ないですね。
プロ野球や高校野球で左利きのキャッチャーはいるの?
プロ野球で左利きのキャッチャーはいません。
また、プロ野球の長い歴史からしても左利きのキャッチャーは存在していません。
もし、今後左利きのキャッチャーが登場すれば、「プロ野球史上初の左利きキャッチャー」と謳われるでしょうね。
では高校野球ではどうなんでしょうか?
甲子園に限っては2000年の甲子園で那覇高校のキャッチャーが左利きでした。
この当時は、左利きのキャッチャーということですごく盛り上がっていた記憶があります。
那覇高校だけじゃなく、全国の高校球児の中に左利きのキャッチャーは存在しているでしょうね。
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左利きキャッチャーは不利?デメリットを解説
左利きのキャッチャーはかなりのレアだということがわかりました。プ
ロ野球にいたっては、歴代で誰もいないということですからね…
なぜ、こんなにも左利きのキャッチャーがいないのか?
それは、デメリットが結構あるからです。
- 一塁ランナーが見えづらい
- セカンドに送球しづらい
- サードに送球しづらい
- クロスプレーが不利
- ピッチャーも投げにくい?
順番に解説していきます。
一塁ランナーが見えづらい
キャッチャーが左利きだと、一塁ランナーが見えづらいです。
ランナーが塁に出ると、キャッチャーは座った時に
グローブを持っている方の足をちょっと前に出す
ちょっと斜めを向いているんですね。
理由は、
ピッチャーの球を受けたらすぐに投げる動作に移るため
右利きのキャッチャーでしたら左足をちょっと前に出します。
そうすると、体は一塁側の方を向くので、一塁ランナーの動きがよく見えるようになります。
左利きのキャッチャーの場合、どうでしょうか?
すぐに投げる動作に移るため、左利きの場合右足をちょっとまえに出します。
そうすると、体は三塁側を向いてしまいます。
ランナーは一塁にいるのに体は三塁側……
結構見づらいですよね?
このちょっとの見辛さがプレーに影響するのでは?と思います。
セカンド送球時に打者が邪魔(右バッターの場合)
ランナーが盗塁した時に、キャッチャーはセカンドにボール投げますよね?
これ、左利きだと不利なんです。
理由を説明する前に、突然ですが打者は左・右どちらの割合が多いと思いますか?
プロ野球はだいたい6:4で右バッターの方が多いです。
プロ以外の草野球・高校野球・小/中の軟式野球では、圧倒的に右バッターの方が多いイメージです。
となると、ランナーが一塁にいる時に右バッターが来る可能性が高いということです。
となると、セカンドに送球する時に右バッターの頭が邪魔になります。
打者が左バッターだと、セカンドに送球する時に邪魔にはなりませんね。
単に右バッターの方が多いという確率的な話です。
仮に、右利きのキャッチャーがセカンドに送球する時、左打席に打者が立っいたら投げにくいですもんね。
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サード送球時に投げづらい
左利きキャッチャーはサードに送球する時も不利なんです。
でた!右バッターが多いからでしょ?
と思うかもしれませんが、残念!違います。
右利きのキャッチャーでも、右バッターがいたら三塁には投げにくですよね?
右バッターがいることは、左利き・右利きどっちのキャッチャーも投げにくいんです。
では、なぜ左利きキャッチャーはサードに投げにくいのか?
それは、体を1回ひねらないといけないからです。
この0.1秒の小さい差でアウト・セーフが変わってきます。
サードを狙ってくるランナーは確実に足に自身を持っているでしょう。
ちょっとしたタイミングで試合が大きくかわることもあります。
左利きキャッチャーがからだをひねるという動作は、非常に痛いですね。
クロスプレーが追いタッチ
キャッチャーが左利きだと、クロスプレーの時にも不利になって今います。
ランナーがホームベースに突進してくる時に、左利きのキャッチャーはすべて追いタッチになってしまいます。
右利きのキャッチャーはボールをキャッチしてその動きの軌道のまま、ランナーにタッチすることができます。
しかし、左利きの場合だと、腕の軌道がどうしても小さくなってしまいます。
なので、ランナーを追ってTあっちするようになってしまいます。
ジャッジが際どいタイミングの時には左利きは不利になってしまいます。
また、最近ではコリジョンルールが採用され、キャッチャーはホームベースを塞いではいけないルールになりました。
キャッチャー=いかにランナーをブロックできるか
という考え方でしたが、今では違いますよね。
コリジョンルールの適応で左利きのキャッチャーはさらに不利になったのかなぁと思います。
ピッチャーも投げにくい?
右利きのキャッチャーが圧倒的に多いです。
ほとんどのピッチャーが右利きのキャッチャーに球を受けてもらうことが多いと思います。
僕の勝手な予想なのですが、神経質なピッチャーだとちょっと投球が乱れるかもしれません。
構える位置やミットの向きなど、些細なことですが集中力が途切れるかもしれません。
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左利きのキャッチャーでメリットってあるの?
左利きのキャッチャーのデメリットって結構ありますね。
ではメリットってあるのでしょうか?
左利きのキャッチャーのメリットは正直ないような気がします。
左利きキャッチャーの場合、デメリットを克服して注目され始めたらかなり有名になれるでしょうね。
二刀流で有名な大谷翔平選手も、始めは「ピッチャーに専念した方がいい。」と言われていましたね。
ですが二刀流を貫いて、今では世界中で認められています。
左利きのキャッチャーの常識を覆すくらいの選手が現れたら、かなり有名になれるでしょう。
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まとめ
プロ野球史上、左利きのキャッチャーは存在していません。
高校野球選手権大会では那覇高校のキャッチャーが左利きで、結構話題になりました。
デメリットが多い左利きキャッチャーですが、いつか大物の左利きキャッチャーが現れることを期待します。